シェアサイクル徒歩圏

最近、シェアサイクルって本当に増えましたよね。一方で「実は近くにあるのに、知らなかった」という人も多いのではないでしょうか。 私自身もつい最近、家の近くのコンビニにシェアサイクルのステーションができていることに気付き、「え、ここにも?」と驚きました。

意外と身近なシェアサイクル。「実際どれくらいの人を徒歩圏でカバーしているんだろう?」という疑問を解決すべく、Geoboxに新しく追加した機能を使って、サクッと見てみることにしました。

なお、ここでの徒歩圏は400mとしています。


千代田区

ドコモ・バイクシェア 110ステーション、HELLO CYCLING 16ステーション。結果は約10.9万人。
千代田区の人口は約6万人なので、数字だけ見ると人口を超えていますが、これは400m圏が区境をまたいで集計されているため。

その点を差し引いても、カバー率は圧倒的で、ほぼ千代田区全体が徒歩圏内に収まっています!

横浜市

お次は横浜市です。ドコモ・バイクシェア 547ステーション、HELLO CYCLING 844ステーション。ここは大手2社が相互連携していることもあり、まさにシェアサイクル先進都市。 面的な広がりと密度の両方が際立っています。

シェアサイクル徒歩圏人口は168万人。横浜市の総人口は377万人なので、徒歩圏内に4割強の方がお住まいということになります。

大阪市

大阪市内はドコモ・バイクシェア 684ステーション、HELLO CYCLING 374ステーション。こちらは市内人口280万人に対して170万と、徒歩圏の集計が若干市域を超えている場合もあるといえど、6割以上の住民の方にとって身近な移動の選択肢としてのインフラを築けていることはに驚かされます。


普段何気なく見かけるシェアサイクルですが、 「徒歩圏人口」という切り口で見ると、街の中での交通インフラとしての定着状況やインパクトが分かりやすくなります。他の市町も見てみたい…と思ったらぜひGeobox 駅勢圏分析機能を使って、身近な街を覗いてみてください!

https://geobox.citywide.jp/station-scope

地域の情報、どうやって調べていますか?

目的に合わせて“見る道具”を使い分けるだけで、判断はぐっと楽になる…というお話です。

お店の新規出店を考えるとき、
「どの駅が将来性ありそうだろう?」
と悩むことはありませんか。

また、プライベートでも
「引っ越し先として、このエリアって人は多いのかな」
「最近、盛り上がってきている場所なのかな」
と気になる場面は意外と多いものです。

こうした地域の状況は、
本当はもっと簡単に、気軽に知りたい情報です。


地域を見るためのツールは、実はたくさんある

最近では、地域データを扱うツールやサイトがかなり充実しています。

  • RESAS(経産省/内閣府)
    https://resas.go.jp/

  • 統計情報を扱う e-Stat(統計局)
    https://www.e-stat.go.jp/

  • Japan Dashboard(デジタル庁)
    https://www.digital.go.jp/resources/japandashboard

  • その他、地方自治体等が公開している各種ダッシュボード

どれもデータ量が多く、中には分析やレポーティングまでできる機能があって優れたものです。

一方で、

  • 情報が多すぎて、どこを見ればいいか分からない

  • ちょっと確認したいだけなのに、準備が重い

と感じたことがある人も多いと思います。


大事なのは「良し悪し」ではなく「使い分け」

こうしたツールは、
どれが優れているかではなく、
どんな場面で使うかで選ぶのがポイントです。

考え方を整理すると、軸は大きく4つあります。


① いまを知りたいのか、これからを知りたいのか

  • 現在の状況を把握したい
    → 人口規模、年齢構成、施設の分布など

  • 将来の変化を見たい
    → 人口の増減傾向、エリアの広がり、利用の変化

「いまの正確な数」が必要なのか、
「増えているか減っているか」が分かればいいのかで、
見るべきデータは変わります。

② 広く見たいのか、ピンポイントで見たいのか

  • 市区町村・沿線・広域でざっくり比較したい

  • 駅周辺・数百メートル単位で見たい

広域比較が得意なツールもあれば、
ミクロな視点に強いものもあります。

最初から細かく見るより、
まずは広く、あとで絞る方が判断は早くなります。


③ 数字を深く分析したいのか、傾向をつかみたいのか

  • 正確な数値や根拠が必要な業務

  • 「多そう・少なそう」「増えていそう」という感覚を持ちたい段階

前者では統計系ツールが向いていますし、
後者では直感的に見られるツールの方が使いやすいこともあります。


④ 仕事なのか、日常の判断なのか

  • 業務で使う資料・説明用

  • 出店検討や引っ越しなどの個人的な判断

日常の判断に、
いきなり重たい分析は必要ないケースも多いです。


まとめ

地域を見るツールは、

  • 何を知りたいのか

  • 現在か、未来か

  • どれくらいの解像度が必要か

この3点を意識して使い分けるだけで、
驚くほど使いやすくなります。

CityWideはその視点からも、欲しい情報を気軽に見られる環境づくりの一助となれる情報発信を心がけたいと考えています。

CityWide Tools

CityWide Tools

日常の中で使える、小さなツールCityWide Tools では、 生活や手続きの中で発生する 「分かってはいるけれど、毎回手間がかかる作業」を できるだけシンプルにするツールを公開しています。特別な操作や知識は必要なく、 必要なときに開いて、そのまま使えることを意識しています。

通学路マップ

作成ツール地図上をクリックして経路を描くことで、 通学路申請用の地図を作成できるツールです。 できること
  • 地図上に経路を描く
  • 描いた線の編集・削除
  • 完成した地図を画像(JPG)で出力紙の地図に手書きする代わりに、 画面上で修正しながら整えられるため、 書き直しの手間を減らすことができます。
想定している使い方
  • 小学校・中学校への通学路提出
  • 引っ越し後のルート整理-
  • 兄弟姉妹での経路確認
 

子育てスケジュール

お子様の誕生日を入力すると、 健診や予防接種、行事などの予定を 年齢ごとに一覧で確認できるツールです。 できること
  • 年齢別のイベント表示
  • 健診・予防接種予定の整理
  • Google カレンダーとの連携(開発中)
  • ICS / CSV 形式での出力予定を一つひとつ調べて書き写す代わりに、 全体をざっくり把握するための補助として使えます。
想定している使い方
  • 初めての育児で予定を整理したいとき
  • 予定の抜け漏れを防ぎたいとき
  • 家族内でスケジュールを共有したいとき

Geobox

GeoBox

GeoBox は、地図や地理に関わる業務効率化ツールです。都市や地域について 「この場所を知りたい」 を少しでも楽にできれば、との思いで作成しています。

機能①:メッシュ番号検索ツール

地図をクリックすると、 その地点が属する標準地域メッシュコードを表示します。 できること
  • 地点クリックによるメッシュコード表示
  • 1次〜5次メッシュの確認
  • コードのコピー・ダウンロード統計データや人口データを扱う前の、 簡単な確認用途を想定しています。

機能②:駅勢圏分析(Station Scope)

駅を選択し、 指定した距離の範囲で、 駅周辺の人口規模を確認できるツールです。 できること
  • 全国の鉄道駅検索
  • バッファ半径の指定
  • 圏域内人口の集計
  • 年齢別人口の内訳表示駅ごとの規模感を比べたり、 追加で調べる必要があるかどうかを考える際の 目安として使うことを想定しています。

機能③:任意圏域人口分析(Area Population)

地図上で円や多角形を描き、 その範囲内の人口を集計するツールです。 できること- 円・多角形による範囲指定- 圏域内人口の集計- 将来人口変化率の確認施設配置やエリア比較など、 検討の初期段階での整理用途を想定しています。- このページについてここで紹介しているツールは、 いずれも試しながら作り、公開しているものです。必ずしもすべての場面に合うわけではありませんが、 どこかで少し役に立ったり、 考えるきっかけになればと思っています。

はじめまして!

CityWideは、データとテクノロジーを通じて
「まちをもっとつなげる、ひらく、いきいきとした場所にする」ことを目指すプロジェクトです。
データを“分析する”だけでなく、“まちの仕組みを変える”ための一歩をつくります。